暮らしの素朴

暮らしの素朴

小さな共同体の方がよいのです。一人あたりの資源が多く、ゆえにものが豊かにありながら、使われるものはわずかです。人々はいのちを愛し、今いるところに満足し、移動の手段があっても、めったに使いません。武器や戦の機械が手に届いても、見せびらかす必要がありません。

2 人々を素朴に還しなさい。手を使って働くことに。健やかな食べ物にふたたび喜びを見出し、素朴な衣に美を、暮らし方に安らぎを、文化に充足を見出すでしょう。

3 隣人の姿が見えるところに住み、犬の声と鶏の声が互いに聞こえる暮らしの中で、人々は安らかに老い、安らかに死んでゆくことに満足しています。

4 都市はジャングルのようなものです。狩りと採集と成長のための大きな機会を提供します。

5 古の人々に倣い、小さな共同体をつくり、独立を守りなさい。ジャングルの中に住むことはできませんが、ジャングルの中の共同体に住むことはできます。

6 共同体なしには、あなたの魂は不均衡の危険にさらされます。もし正さなければ、それは激しいものとなるかもしれません。均衡はあなたに代わって回復されるでしょう。

7 都市の中で孤立して暮らすよりも、愛のある共同体で貧しい方がよい。都市で寂しいよりも、共同体の中でひとりの方がよい。素朴に還りなさい。それはできることです。

8 独立という幻は、多くの人の目を根本的なつながり合いから眩ませます。いかなる存在も孤立して存在してはいません。私たちは皆、いのちの広大な織物の中の糸です。

9 真の個性は、分離からではなく、全体の中における自分の固有な役割を認めることから現れます。道びとは、自分の固有さが共同体への奉仕のために差し出されるべき賜物であることを理解しています。

10 現代世界において、技術はしばしば自足という幻をつくり出します。しかしあらゆる便利さの背後には、複雑な関係と依存の網の目があります。私たちは常にそれを感謝すべきです。

11 道びとは、個人の表現と共同体への参加のあいだの均衡を求めます。自分の固有の賜物を培いつつ、他者と深くつながり続けます。

12 心の独立は尊いものですが、慈しみと理解を犠牲にしてはなりません。智慧ある道びとは自分で考えつつも、他者の考えと潜在的な智慧に開かれています。

13 互いへの依存を認める中に、私たちは真の自由を見出します。孤立の見せかけの自由ではなく、すべてのいのちとの調和ある関わりから生まれる深い自由を。