景色の道
景色の道
陰師いわく、「旦那様、今日、生徒さんから愉快な話を聞きましてね。」
陽師答えて、「それはただで聞かせていただけるのかな、それとも聞かせてもらうよう嘆願せねばなるまいか。」
陰師語り始める、「その生徒さんは、毎日ジャングルを通って職場に向かう日課のことを話してくれました。ただ生活のためだけに踏む道です。ある日、同じ道を行く別の旅人に気づいたのですが、その人の歩き方がまるで違ったそうです。しばしば立ち止まっては脇道を探り、ときどき藪の中から出てくるのですが、ぼさぼさの髪に服は破れ、それでもまったく気にしていないのだと。」
「それは興味深い」と陽師が頷く。「どうぞ続けてくださいな。」
陰師は続ける、「好奇心に駆られて、ついにその人に尋ねたそうです。『失礼ですが、何があなたをこの道を毎日歩かせ、寄り道ばかりされているのですか。』と。」
陽師が身を乗り出す、「それで、その人は何と。」
目を輝かせて陰師は結ぶ、「そのハイカーはこう答えたそうですよ。『私も毎日歩いて職場に通っています。ただ、この道を選んでいるのは、景色が素晴らしいからです。』」