ウドブー・カーンティ(Udbhu-kanti)
ウドブー・カーンティ(Udbhu-kanti)
真実であることが、究極の美である
ウドブー・カーンティとは、生のあらゆる面において真実であることと素朴さを抱く、道の教えの修習です。まことの中に美を見出し、つつましさの中に価値を見出す技(わざ)です。
2 ウドブー・カーンティを修する道びとは、古いもの、再び使われるものを慈しみます。それらが宿す豊かな来歴と品格を見出すからです。使い込まれ、風雨にさらされたものの中に美を見、まことの価値はしばしば表面の下にあることを知っています。
3 ウドブー・カーンティの核心にあるのは、「足るを知る」という原則です。道びとは、満ち足りるために必要な最低限を見定め、それに従って生きます。これによって、際限のない過剰の追求から自由になります。
4 足るを抱くことで、道びとは真の豊かさを発見します。不必要な欲に費やされない資源は、意味ある経験や霊的な成長に向けることができます。
5 ウドブー・カーンティは、しなやかさを教えます。「足る」の中に暮らすことに慣れた人にとって、職を失うことや経済的な困難といった試練は、さほど恐ろしいものではなくなります。
6 この修習は、自然の世界との関わりにも及びます。道びとは、たとえ小さな場所であっても食べものを育て、種を芽吹かせることを勧められています。大地とそのめぐりとの直接のつながりを培うために。
7 ウドブー・カーンティにおいて、持ちものは流行や地位のためではなく、永く使えること、役に立つことによって選ばれます。生涯を通じて使うことを想定した一つの家具は、最新の流行よりも尊ばれます。
8 この修習は、所有ではなく世話をするという心持ちを育てます。道びとは、持ちものの預かり手として自分を見、その手入れと思慮ある使い方に責任を持ちます。
9 ウドブー・カーンティは、創造性と工夫を育みます。道びとは、絶え間ない消費に頼ることなく、必要を満たすための新しいやり方を見つけます。
10 この修習を通じて、道びとは、真の豊かさは積み上げることにではなく、味わうことにあると知ります。素朴なものに喜びを、つつましいものに美を、人との関わりや経験の中に富を見出します。
11 つまるところ、ウドブー・カーンティは自由への道です——欲望の支配からの自由、社会的な期待の重荷からの自由、「足りない」という不安からの自由。この自由の中に、道びとは平安と満ち足りたこころを見出します。